アルバイトには、コツがある!

同じように、がんの早期発見のための技術や、遺伝子を使った診断法なども次々に開発されて、非常に目ざましい進歩を遂げているようにみえます。
けれども、この数十年間、トータルとしてみた日本人のがん死亡率というのはかならずしも減っていないという、冷厳な事実があるのです。
 これにはさまざまな理由が考えられますが、すでに有効性の確立しているがん検診の活用や普及が不十分だったことは、間違いなくその原因の一つです。
また、「たばこによるがんリスクの上昇」のように、科学的にはっきり分かっている問題に対する対策が不十分だったことも、大きく関係しています。
 つまり、すでに科学的根拠の確立している対策を社会全体に十分に実行しない限り、がん対策の最終的な受益者である国民はその利益を受けられず、がん死亡率も下がらないということが、今後も続きかねないわけです。
 ですから、既存の技術や知識をいかに活用しきるか、また財政的措置を含めていかに政策に反映させていくかという観点から、日本のがん対策のおり方を考えていく必要があります。
逆にいえば、そういう対策をきちんとやれば、手持ちの技術と知識によって日本人のがん死亡率を相当程度下げることも、十分可能であることを強調したいと思います。
 シンプルな食生活で十分 病院でのがん治療が一段落して家に戻ったあと、なにを食べ、どんな生活をすれば、再発や、別のがんになるのを防げるのでしょうか。
 そうした関心を背景に、多くの健康食品が出回り、さまざまな代替療法が喧伝されています。
代替療法とは、東洋医学、食事療法、針灸術、民間療法など、西洋医学の範躊以外の療法をいいます。
代替療法に関して、商業ペースの情報はあふれていますが、きちんとした科学的根拠に基づく情報は乏しいのが現状です。
そのため、健康食品や代替療法について関心を持ち、情報を集めるほど、いったいなにが正しいのか、かえって混乱してしまうことが少なくおりません。
 同じような混乱に直面している米国のがん体験者のために、二〇〇一年(平成一三年)五月、米国対がん協会が、「がんの治療中と治療後における栄養・がん患者が十分な情報に基づいて選択するためのガイド」と題する報告書を刊行しました。
米国対がん協会は、民間の立場でがん対策に取り組む公益法人です。
約六〇〇人の常勤職員と約一〇〇〇億円の年間予算を擁し、がんについての情報源としては、米国民からもっとも信頼されている団体の一つです。
 報告書では、「がんに罹った人が、再発や二次がんを予防し、生活の質を高めるための食生活」について、同協会が組織した専門委員会がこれまでの研究を取りまとめ、科学的な立場から吟味しています。
そのうえで、一般的な食べ物・栄養素に加え、ポピュラーな健康食品や代替療法の効果を評価し、解説を加えています。
巻末には、がん体験者から寄せられる、食生活についての代表的な質問三一項目に対する回答が載せられています。
 とくに注目されるのは、それぞれの食べ物や代替療法の効果について、おもながんの部位ごとに、図表9‐1のようなグレード判定を示していることです。
AIの「利益が証明されている」から、Eの「有害なことを示す知見がある」まで、七段階の判定がされていて、がん体験者やその家族が、食生活を見直す際の参考にできるようになっています。
 このグレード判定の読み方について、少しくわしく説明しましょう。
 まず、AIの「利益が証明されている」と、A2の「おそらく利益があるが、証明はされていない」。
この二つは、現時点でも一定の科学的根拠があるので、生活に取り入れるだけの価値があると考えてさしつかえありません。
反対に、A以外のもの、つまりBからEにあてはまる項目については、現時点では、生活に取り入れるだけの科学的根拠がないか、またB 利益やリスクについて結論するだけの、はかえって有害な可能性がある。
したがって、お勧めできないということになります。
 A判定のなかでも、A3の「利益の可能性かおるが、証明はされていない」についてはどうでしょうか。
これは、AIやA2より弱い判定で、あくまで「可能性」に留まるものです。
このA3の要因を生活に取り入れるかどうかは、二つに分けて考えたほうがいいでしょ 第一は、「脂肪を減らす」(前立腺がん・消化器がん)、「野菜と果物を増やす」(乳がん)、「運動量を増やす」(前立腺がん)など、ふだん口にする食べ物・栄養素や、日常の生活習慣についての項目です。
こうした項目は、積極的に取り入れたからといって、特別な害かおるわけではありません。
むしろ、別のがんや、がん以外の病気を予防する点でも、効果が期待できるものが多くあります。
だから、A3の「可能性」に留まるという弱い判定であっても、生活に取り入れる意味があるでしょう。
 第二は、「ビタミンEのサプリメント」(前立腺がん)、ミネラルの一種である「セレンのサプリメント」(前立腺がん・消化器がん・肺がん)など、特定の栄養素や化学物質を、ふだん口にする食べ物から摂る量を超えて、大量に摂取する項目です。
この報告書では、最低一件の臨床試験で効果が認められたサプリメントに対して、このA3の判定がつけられています。
けれども、将来さらに多くの研究が報告された場合に、「効果なし」または「有害」という結果になる可能性も否定できません。
そのため、同じA3の判定であっても、特定の物質を大量に摂取するサプリメントの場合には、十分慎重になるべきでしょう。
 「効果なし」ということはあっても、たかがサプリメントで「有害」になることが本当にあるのか、そう思われるかもしれません。
けれどもじっさい、β‐カロテンのサプリメントを使った臨床試験では、「喫煙者の肺がんをかえって増やしてしまう」という結果になってしまったことを、第五章でくわしく説明しました。
そのためこの報告書でも、β‐カロテンのサプリメントと肺がんについて、「有害なことを示す知見がある」という、最低ランクのE判定をつけています。
他のサプリメントや健康食品にも、これと同じことが起きる可能性は否定できません。
 結局、再発や二次がんの予防を望むがんの体験者が、科学的根拠に基づいて食生活や生活習慣を見直すのであれば、AIとA2の項目を取り入れ、A3の項目の一部(サプリメント以外のもの)も取り入れればよいことになります。
 たとえば、乳がんの女性であれば、次のような生活が望ましいことになるでしょう。
「食品衛生」に注意し、もともと肥満であれば「回復後の減量」を心がける。
「脂肪」と「アルコール」を控える一方、「野菜と果物」を増やし、「運動量」も増やすようにする。
野菜や果物を多く摂るために、自宅のジューサーを使ってジュースにして飲んでもいいし(「ジュース療法」)、「ベジタリアン(菜食主義者)の食事」を取り入れてもいいでしょう。
 こうしてみると、がんの再発予防のために報告書が勧める食生活は、どれもシンプルなものばかりです。
特別な変わった栄養素や治療法は、勧められていません。
シンプルなことを着実に実行するのが、科学的にみても一番適切ということでしょう。
 なお、米国対がん協会の報告書は、おもに米国のがん体験者を念頭において書かれています。
その点は留意が必要ですが、日本人にも参考になる点はたくさんあります。

インターンシップのお手伝いをのため、怖いもの知らずのインターンシップです。
ターゲットに応じたインターンシップが検索可です。インターンシップを応援します。
インターンシップを無料で提供します。インターンシップをメインとした企画です。

塾講師製作を承ります。あなたに合った条件で塾講師をサポートします。
他種類に及ぶ塾講師をご用意しております。本当に使えるのは塾講師です。
塾講師の情報を掲載しませんか?自分にあった塾講師に出会えて満足です。

アルバイトを厳選して紹介。和の心を加えたアルバイトです。
アルバイトが一般的になってきました 。まったく新しいアルバイトです。
アクセスが大変便利なアルバイトです。アルバイトを応援します。